おそうじ本舗の暮らしのガイド
自分でエアコンを掃除する方法を徹底解説!簡単に作れる掃除道具も紹介
更新:2022年12月05日
自分ができる範囲でエアコンの掃除をしてみたいけれど、やり方がわからない。
そんな方のために、プロのノウハウを踏まえた、ご家庭で簡単にできるエアコンの掃除方法と、掃除をする際の注意点をご紹介いたします。
エアコンの掃除は自分で簡単にできる?
長い間エアコンの掃除をしていないと、ニオイや汚れが気になったりエアコンの効きが悪くなったと感じたりすることがあるかもしれません。
そんな時、自分で掃除をすることはできるのでしょうか?
エアコンは構造が複雑なため、内部をキレイにするにはエアコンを分解して掃除する必要があります。専門的な知識がないまま、分解やエアコン内部の掃除をしてしまうと、パーツを元に戻せなくなったりエアコンが故障したりするリスクがあることから、ご家庭でエアコン全体を掃除するのは簡単ではありません。
専門知識や専用の道具を使用せず自分で掃除できるのは、フィルターやエアコン室内機、室外機の表面などの一部に限られます。
長期間エアコンの掃除をしていない場合は、フィルターやエアコンの表面を掃除するだけでもかなりエアコンの効きが良くなったと感じられると思いますので、自分で掃除できる範囲は定期的に掃除を行いましょう。
フィルターやエアコンの吹き出し口、室外機など、ご家庭でも掃除可能な箇所をキレイにするための手順をご紹介します。
どれもご家庭にあるもので簡単に掃除できる方法なので、ぜひ試してみてください。
フィルターの掃除方法
エアコンを掃除する際、ほとんどの方がフィルターをキレイにしていると思いますが、どのように掃除をしていますか?
フィルターを取り外し、掃除機でホコリや汚れを吸い取っている方が多いのではないでしょうか。
この掃除方法は決して間違っているわけではありませんが、エアコンの仕組みとフィルターの特性を理解した上で掃除すると、より効率的に汚れを落とすことができます。
掃除の際に特別な物を用意する必要はなく、ご家庭にあるものでキレイにできますのでぜひ試してみてください。
フィルター掃除で用意するもの
- キレイなタオル2枚
- 台所用の中性洗剤
- 古歯ブラシ
- 掃除機
エアコンクリーナー(スプレー)等は使わずに、簡単にフィルター掃除ができます。
①エアコンの電源を切りコンセントを抜く
掃除の最中に誤って電源を入れてしまうとケガや事故の原因となることがあるので、掃除を始める前に必ずエアコンの電源を切り、室内機の横にあるコンセントを抜いてから作業を始めましょう(※1)。
(※1)コンセントがない場合は、ブレーカーを落とします。
②エアコンの前面パネルを開ける
フィルターを外すときは、まずエアコンの前面パネルを開ける必要があります。ほとんどのエアコンは、正面から見て両サイドに前面パネルを上げるための凹みがあるので、両手でその凹みを掴んでゆっくりすくい上げるように開けてみましょう。
ポイントは左右の力を均等にすることです。ある程度上まで上げると「カチッ」と引っかかり、手を放しても落ちてこなくなります。
③フィルターを外す前に掃除機をかける
エアコンの本体カバーを開けた後にいきなりフィルターを外すと、その衝撃でホコリが落ちてしまうため床まで掃除しなくてはなりません。ホコリが舞い散るのを防ぐため、フィルターを取り外す前に、まずはフィルターやその周辺に付いたホコリを掃除機で吸い取ります。
ある程度ホコリを吸い取ったら、フィルターを取り外します。
エアコンのフィルターは薄いプラスチックでできているため、強い力を加えると歪んだり破れてしまうことがあるので注意しましょう。
④フィルターの表側から掃除機をかける
取り出したフィルターには、まだホコリがたくさん付着しています。ホコリの多くはフィルターの表側に付いていますので、表側からそっと掃除機をかけましょう。裏側から掃除機で吸ってしまうと、ホコリがフィルターの目に詰まってしまいます。
⑤フィルターを裏側から水洗いする
掃除機で吸うだけでは、細かいホコリを完全に取り切ることはできません。汚れが気になる時は、浴室でシャワーをかけて水洗いしましょう。
この時、表側から水圧をかけるとホコリが詰まってしまうので、掃除機とは逆に裏側からシャワーを当てましょう。水洗いで落ちない汚れが付いている場合は、台所用の中性洗剤を水で薄め、古歯ブラシなどの柔らかいブラシを使って優しく洗うと、フィルターを傷めずに掃除できます。
⑥乾いたタオルでフィルターを挟んで水分を残さないように
フィルターを陰干しにするか、またはフィルターを傷めないように、乾いたキレイなタオルを2枚用意して「ポンポン」と挟むように拭いて乾かします。
濡れたままのフィルターをエアコンに取り付けると、エアコン内でカビが増殖する原因になってしまいますので、しっかりと乾燥させましょう。
エアコンの吹き出し口とルーバーの掃除方法
エアコンの吹き出し口は、アルミフィン(熱交換器)を通った空気が最後に出てくる箇所です。ここが汚れていると部屋中に汚れた空気を撒き散らすことになるので、手の届く範囲でキレイに拭き上げます。
吹き出し口とルーバーの掃除で用意するもの
- キッチンペーパー
- 割り箸
- 輪ゴム
- 台所用の中性洗剤
吹き出し口とルーバーも、ご家庭にあるもので簡単に掃除できます。
①コンセントを抜く
フィルター掃除の時と同じく、掃除を始める前に必ずエアコンの電源を切ってコンセントを抜いておきましょう。
②ルーバーを手で回す
エアコンの吹き出し口にあるルーバーを手で回します(※2)。ルーバーは手で動かしてキチンと閉まらなくても、電源を入れれば自動で元の位置に戻ります。
(※2)軽く回しても動かない機種では無理に作業しないでください。
③お掃除棒を作る
吹き出し口には、風向きを上下左右に変えるハネが付いています。この部分は手が届きにくいため、お掃除棒を使うのが便利でオススメです。作り方は非常に簡単で、割り箸にキッチンペーパーを巻き付けて、輪ゴムで止めるだけで完成です。
④お掃除棒を使って吹き出し口の中を拭く
完成させたお掃除棒をお湯に浸けてから固く絞り、吹き出し口の中を拭いていきます。エアコン内部の奥にある送風ファンを傷つけないように注意しながら、見える範囲だけを拭くようにしましょう。
手が届かない場合や掃除が不安な場合は、決して無理に作業せずプロにエアコンクリーニングを依頼した方が安心です。
また、送風ファンの内部や吹き出し口の奥にカビなどが発生している場合は、プロが分解して専用の高圧洗浄機で洗い流さないとキレイにならないので、無理に作業しないようにしましょう。
室外機の掃除の手順
室外機には、室内機から送られてきた熱を室外に排出したり、逆に室内に熱を取り込んだりする役割があります。
室外機が汚れていると、熱を排出したり取り込んだりする効率が落ちてエアコンの効きが悪くなることもあるため、エアコン本体の掃除と併せて1年に1〜2回は室外機の掃除も行うことをオススメします。
掃除の手順は、以下の通りです。
室外機の掃除で用意するもの
- 洗車ブラシなどの大きめのブラシ
- 古歯ブラシ
- ほうき、ちりとり
- 掃除機
- 布
- 輪ゴム
①室内機の電源を切りコンセントを抜いておく
掃除の前に、室内機の電源を切りコンセントを抜いておきます。電源を入れたまま掃除すると感電やケガの恐れがあるので注意してください。
②室外機のカバーを掃除する
ほうきを使って外カバーについた砂ぼこりやクモの巣などを取り除きます。室外機正面の網目部分は汚れが詰まりやすい箇所です。ブラシで汚れをかき出したり、掃除機で吸い取ったりしてください。室外機の汚れが気になる場合、外カバーであれば水洗いも可能です。
③ドレンホースを掃除する
ドレンホースは、エアコンの室内機から外へつながっている排水ホースのことです。ドレンホースが詰まっていると水が室外に排出されず、室内機から水漏れしてしまう恐れがあります。ドレンホースの出口付近に溜まった汚れを割り箸や古歯ブラシなどでかき出して、水が通りやすいようにしておきましょう。
④室外機周りを掃除する
室外機の周りに物を置いていると、熱を取り込んだり吐き出したりする効率が悪くなってしまいます。室外機の周りにはできるだけ物を置かないようにしてください。落ち葉などのゴミがある場合は、ほうきでサッと掃いて掃除完了です。
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自分でエアコン掃除するときの注意点
自分でエアコン掃除する際、やってはいけないことが3つあります。万が一、誤った使い方をすると、エアコンの寿命が縮んだり壊れたりする恐れがあるので、十分に気を付けてください。
エアコンに直接水をかけない
エアコン内部には精密機器があります。そこに水がかかるとエアコンが故障してしまう可能性があるので、直接水をかけて掃除をしないでください。水拭きをする際にもタオルを固く絞ってから拭くようにし、水拭き後は必ず乾拭きをして乾かします。
エアコンクリーナーの使用は控える
市販のエアコンクリーナーを使う場合は表面やフィルターのみにして、エアコン内部への使用は控えた方が良いです。決して電装部品にかからないように注意してください。電装部品に少しでもエアコンクリーナーがかかった状態でスイッチを入れると、トラッキング現象が起きて火事になるリスクがあります。また、汚れがひどいと流しきれないホコリなどの汚れが内部に残って、カビが繁殖する要因になることもあります。
自分でエアコンを分解しない
エアコンの構造は複雑です。フィルターやパネルカバーは簡単に取り外せても、アルミフィンや送風ファンなどは簡単には取り外せません。分解できたとしても元に戻せなかったり故障したりするケースも多いため、エアコンの構造に関する知識がないまま自分で分解するのは避けましょう。
自分で掃除できないエアコン内部はプロにおまかせ!
エアコン室内機・室外機の表面などはご家庭での掃除方法でキレイになりますが、カビが一番繁殖している可能性が高い箇所は表から見えにくいエアコンの内部です。細かな凹凸がたくさんあり、手の届かないところにカビがびっしり生えている場合もあります。
エアコン内部のカビ・ホコリを除去するには、エアコンの構造を理解したうえで分解した後、業務用の高圧洗浄機を使用して内部の洗浄をする必要があるため、プロに任せましょう。
プロのエアコンクリーニング
プロが行うエアコンの掃除方法にはさまざまな方法がありますが、ここではおそうじ本舗のエアコンクリーニングを例にご紹介します。
①エアコンのパネル等の部品を分解
最初に、エアコンの前面パネルやカバーなどを取り外します。
②汚れや洗剤が飛び散らないように養生を行う
次に、エアコン全体をビニールシートで養生して、部屋の中に水が飛び散らないようにします。
③エアコン内部を高圧洗浄機で丸洗い
養生した後は、オリジナルで開発した除菌効果のある特殊な洗剤(※3)と、専用の高圧洗浄機を使って内部を丸洗いします。さらに10リットル前後の水を使って丁寧にすすいでいきます。
(※3)全ての菌を除去するものではありません。
④防カビ剤を使ってカビ予防(※4)
キレイな状態を長持ちさせるために、最後は防カビ剤で仕上げます。
(※4)全てのカビを抑制するものではありません。
プロのエアコンクリーニング後にキレイな状態を保つ方法
プロの洗浄でキレイになったエアコンを、キレイな状態に保つ方法をご紹介いたします。
送風運転をする(冷房を使用した場合)
冷房を使い終わってすぐに電源を切ってしまうと、エアコンの中は結露水で濡れた状態になってしまいます。カビを防ぐにはエアコン内部をしっかり乾燥させてから電源を切ることが大切です。約1時間、送風運転を行ってエアコン内部を乾燥させるとカビ予防になり、カビによる悪臭を防ぐことができます。
内部クリーンや内部乾燥機能付きのエアコンの場合は、自動でエアコン内部を乾燥させることができます。
ただし、すでに発生したカビやニオイを取り除くことはできないため、定期的に掃除やエアコンクリーニングを行うことをオススメします。
こまめに換気する
エアコンは室内の空気を吸い込んで温度を調節し、再び吐き出します。室内のニオイやホコリを減らすために、窓をこまめに開けて換気することでエアコンのニオイ防止にも繋がります。
フィルターを定期的に掃除する
自分でエアコン掃除をする場合は、2週間に1回程度エアコンのフィルターを掃除しましょう。フィルターの汚れをこまめに取り除くことで、カビの繁殖を防ぐことができます。
今回ご紹介した方法でご家庭のエアコンを掃除してみてはいかがでしょうか。エアコンは夏は冷房、冬は暖房と一年を通して出番が多い家電です。定期的に掃除することを心がけて、キレイな状態を保ちましょう。
おそうじ本舗の完全分解洗浄
従来のエアコンクリーニング(※5)では、送風ファンの奥や、カビの温床になりやすいドレンパンを徹底洗浄するのは難しいと言われていました。
おそうじ本舗の完全分解洗浄なら、洗浄の妨げになる部品のドレンパンや送風ファンを完全に取り外して、エアコンのすみずみまで徹底的に洗浄できます。
ご家庭での掃除で取りきれなかった、エアコン内部の頑固な汚れも徹底除去いたします。
フィルターや吹き出し口、ルーバーなどを掃除してもニオイや汚れが気になる時は、ぜひおそうじ本舗の完全分解洗浄をお試しください。
通常のエアコンクリーニング(※6)との違いについては、下記のページで詳しくご紹介しています。
(※5、※6)おそうじ本舗のエアコンクリーニング壁掛けタイプとの比較
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