湿気が多くなる梅雨時期は、カビが繁殖しやすい時期です。
カビ対策として換気は有効ですが、雨が降っていると窓を開けて換気することが難しいですよね。
また、梅雨時期は蒸し暑くなってくるので、エアコンをつけ始める方も多いと思います。
久しぶりにエアコンを稼働させたら、エアコンからカビ臭いニオイがしたという経験はありませんか?
あまり知られていませんが、エアコンは内部の構造上、カビの温床になりやすい家電です。梅雨時期は水回りだけでなく、エアコンのカビ対策もしておくことをオススメします。
今回は、エアコン掃除のプロの視点から、梅雨時期のエアコンのカビ対策についてご紹介します。
カビが繁殖しやすい「3つの条件」
カビには多くの種類がありますが、一般的な住環境では以下の3つの条件がそろうとカビが繁殖しやすくなります。
- 温度20℃~30℃
- 湿度が60%以上(水分がある場所、湿気が多い場所など)
- カビの栄養分(ホコリ、タンパク質や皮脂、汚れなど)
上記3つのうち、どれか1つでも取り除くとカビが繁殖しにくくなります。
とはいえ、人が快適に過ごすためには、①の温度を変えるのは現実的ではありません。
ご家庭でできるカビ対策としては、②の湿度、もしくは③のカビの栄養分を取り除く方法が取り組みやすいでしょう。
【梅雨は特に注意】カビの発生しやすい意外な場所
カビといえば、お風呂やキッチンなどの水回りを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
しかし、梅雨時期にカビのお悩みで一番多いのはなんと「エアコン」です。
<カビのお悩み順位>
1位 エアコン
2位 お風呂
3位 洗濯機
※おそうじ本舗調べ
お風呂や洗濯機は水をたくさん使う場所なので、カビが発生しやすいのは想像できると思います。それらの水回りに負けず劣らず、場合によってはお風呂や洗濯機以上に、エアコンの内部にはカビがビッシリ!ということも少なくありません。
カビのお悩みでエアコンが1位に入る傾向は、10年ほど前から年々強くなり、いまや2位以下に圧倒的な差をつけてエアコンがダントツです。
※おそうじ本舗2019年6月、12月の問合せメニュー
しかも、エアコンの中でも「お掃除機能付き」タイプのエアコンは、エアコンクリーニング全体の約半分近くに到達しようとしています。
※2020年5月時点
近年ではさまざまな機能がついたエアコンですが、それでもエアコンのカビやカビ臭いニオイに困っている方が増えているということです。
梅雨にエアコンがカビ臭くなる理由
梅雨で雨が降ると困るのは、換気のために窓を開けられず、ジメジメして不快で過ごしにくい・洗濯物が乾きにくいといった環境になりやすいことです。室内を快適な温度と湿度にするために、梅雨入りの頃からエアコンを使い始めるご家庭が増えます。
すると、冬の暖房使用時には気にならなかった、カビ臭いニオイがエアコンから吹き出してくることがあります。
このニオイの原因はエアコン内部で繁殖した「カビ」であることがほとんどです。
エアコン内部のカビの写真
一般的なエアコンには、外の空気を取り込んだり、室内の空気を外に排出したりする換気機能はありません。
エアコンは、室内の空気を取り込み、内部で冷やしたり温めたりして温度調節した空気をまた室内に吐き出すことで、空気を循環させ室温をコントロールしています。
窓を閉め切ることが多い梅雨時期だからこそ、エアコン内部のカビ対策が重要なのです。
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カビ臭いニオイを放置するのは危険!
エアコンからカビ臭いニオイがするということは、エアコン内部でカビが繁殖しているということです。
そのままエアコンを使い続けることでカビが風に乗って室内に撒き散らされ、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
健康被害が出る
エアコン内部のカビは、風に乗って室内に放出されます。このカビを人が無意識に吸い込むことで、体調を崩すなどの健康被害を招く可能性があります。
特に赤ちゃんや高齢者は免疫機能が低いため、カビに対しては注意が必要です。
電気代が高くなる
蓄積したカビやホコリなどの汚れがエアコン内部の空気の通路を塞ぎ、スムーズな空気の循環を妨げると、エアコンは通常よりも多くの電力を消費して稼働しなくてはなりません。
エアコンの効きも悪くなるので、室内を快適な温度にするために設定温度を必要以上に上げ下げすることが増え、結果として電気代が上がる原因の1つとなります。
エアコンが故障しやすくなる
エアコン内部の汚れを放置することは、エアコンのパフォーマンスだけでなく、エアコン本体の寿命にも影響します。
カビやホコリがエアコン内部の部品にたまり、その機能を阻害すると、エアコンが稼働した際の負荷が大きくなり故障のリスクが高まります。
また、エアコン内部で発生した結露水を外部に排出するためのパーツに汚れがたまり、正常な排水ができなくなった結果、水漏れが発生する可能性もあります。
なぜエアコン内部でカビが繁殖するのか?
エアコンの中はカビが繁殖する条件がそろいやすい環境にあります。
カビが繁殖しやすい条件①エアコン内部の温度
人が快適に感じる室温は20〜28℃くらいです。この温度は、カビが活発に活動する気温である20〜30℃くらいと重なっています。
そのため、冷房や暖房により人が過ごしやすい温度に保たれている部屋のエアコン内部は、カビが繁殖しやすい環境になっているのです。
カビが繁殖しやすい条件②エアコン内部の湿度
エアコンは冷房や除湿運転にすると、室内機内部のアルミフィン(熱交換器)をキンキンに冷やし、その間に空気を通すことで、冷たい風を部屋に送り出しています。すると、氷が入ったグラスにつく水滴のように、エアコンの内部で結露水が発生します。
室外に設置されているエアコンのドレンホースから出てくる水は、その結露水です。
結露水の多くはドレンホースから外部へ排出されますが、一部は結露水の受け皿であるドレンパンに残るなどして、エアコン内部の湿度を高める原因の1つとなります。
またエアコンの内部は密閉空間となっているため、換気されにくく結露が蒸発しにくいのも湿度を高める要因です。
特に冷房や除湿運転を多用する梅雨から夏にかけての時期は、常にエアコン内部の湿度が高い状態となりカビが繁殖しやすくなります。
カビが繁殖しやすい条件③エアコン内部にあるカビの栄養分
エアコンは部屋の空気を循環させる過程で、室内のホコリや料理中の油を含んだ水蒸気、タバコのヤニなども一緒に吸い込みます。
それらの汚れがエアコンの内部に蓄積されていき、カビの栄養分になります。
そこへさらにカビが好む温度と湿度という条件が加わることで、エアコン内部はカビが繁殖するのに最適な環境となってしまうのです。
エアコンのカビ対策は掃除が重要
カビが繁殖しやすくなる原因である水分と、カビの栄養分になるホコリなどの汚れをため込まないように、エアコンを掃除することがカビ対策になります。
カビ対策①エアコンのフィルター掃除
カビの栄養分になるホコリなどの汚れを取り除きます。
エアコン本体カバーの前面パネルを開き、掃除機を使ってフィルター表面のホコリを吸い取ります。
フィルターを取り外す前にあらかじめホコリを吸っておくことで、たまったホコリが床に落ちてしまうのを防ぐことができます。
フィルターを外し、カーブした内側にシャワーをあてて汚れを流します。油汚れなどでベタベタする場合は、食器用洗剤を使い柔らかいスポンジでやさしく洗いましょう。
洗剤をキレイに洗い流したら、タオルで水分を拭き取り陰干しします。
フィルターが完全に乾いたら、エアコンに取り付けます。
カビ対策②エアコン本体カバーや風向きルーバーの掃除
ハンディモップなどを使い、エアコン上部(空気を吸い込む場所)のホコリを取り除きましょう。
エアコン本体カバーの外側や風向きルーバーは、かたく絞った雑巾で水拭きをします。
故障の原因になるので、洗剤は使用しないでください。
カビ対策③エアコン内部を掃除
エアコンのフィルターや本体カバーの外側はご家庭でも簡単に掃除できますが、一番カビが繁殖しやすいのはエアコンの内部です。
エアコンのカビ臭さを解消するには、エアコン内部を掃除して細かな凹凸や手が届きにくい場所に発生しているカビやホコリを取り除かなくてはなりません。
ただし、エアコン内部をすみずみまで掃除するためには部品を分解する必要があります。
エアコンを分解して掃除するには部品の破損や故障、感電、発火などの危険も伴いますので、プロにエアコンクリーニングを依頼するのがオススメです。
その他エアコンのカビ予防
エアコンはその構造上、カビの発生を完全に抑えることは困難です。
しかし、室内環境を整えてホコリなどのカビの原因となるものを極力減らしたり、エアコンを使ったあとにひと手間かけたりすることで、カビが繁殖しにくく予防することは可能です。
カビ予防①エアコン内部の乾燥
冷房や除湿使用後は、すぐにエアコンを切らず「送風機能」もしくは「内部クリーン機能」を使い、エアコン内部で発生した結露水を乾燥させてカビを予防します。
エアコンの機種にもよりますが、乾燥にかける時間は1時間程度が目安です。
運転停止後に自動で「内部クリーン機能」が起動する機種もあります。便利な機能なので、積極的に活用しましょう。
カビ予防②室内の掃除
エアコンは室内の空気を吸い込んでいるため、空気が汚れる原因を普段から取り除いておくとカビが発生しにくくなります。
日頃から、掃除の際には家具の上など目につきにくい場所のホコリも取り除くように心がけましょう。
キッチンの換気扇もこまめにお手入れをしましょう。油汚れなどで換気効率が落ちていると、油を含んだ水蒸気が室内に放出されやすくなります。
カビ予防③室内の換気
雨の日でも扇風機や換気扇を併用して換気し、室内の湿度を下げることでカビ予防につながります。
また定期的に窓を空けて、室内の空気を外の新鮮な空気と入れ替えましょう。空気と一緒にホコリや雑菌も室内から排出することで、カビの発生を抑えるほかニオイの予防にもなります。
ほかにも、室内での喫煙を控える・焼肉やホットプレートを使う食事のときは窓を開けるなどして、室内の空気を清浄に保ちましょう。
カビ臭いエアコンの掃除はプロの業者に依頼する
普段からエアコンのお手入れをしているご家庭でも、エアコンからカビ臭いニオイがしてくることがあります。
次の項目に心当たりがある場合は、高い確率でエアコン内部にカビが発生しています。
☑ 1年以上、エアコンクリーニングをしていない
☑ エアコンをつけた瞬間のニオイが臭い
☑ 吹き出し口に黒い点々とした汚れが見える(スマホのライトで確認)
吹き出し口(風が出てくる場所)についた黒い点々とした汚れはカビです。
さまざまなセンサーや電装があるエアコンの内部は、構造を熟知し、エアコン専用の道具や洗剤を扱うプロの掃除領域です。
この領域を無理やり自分で掃除しようとすると、下記のようなリスクを負うことになります。
- エアコンの故障
- エアコン内部の汚れ残り
- 汚れ残りによる悪臭
- 汚れ残りによるカビの繁殖
- 時間や手間がかかる割にキレイにならない
プロの業者に頼むと、エアコンの本体カバーを分解して、一番カビや汚れが多くついたアルミフィン(熱交換器)の奥や、細かな送風ファンのすみずみまで、エアコンの専用洗剤と高圧洗浄の力でニオイのもとになっているカビや汚れをごっそり取り除きます。
付着した汚れをプロの技術で洗浄・リセットして、キレイな状態でカビ予防を始めると効果的です。
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人気のお掃除機能付きエアコンも、おそうじ本舗なら全メーカー・全機種対応可能です(壁掛けタイプのみ)。
梅雨の時期はエアコンクリーニングのご依頼が急増するため、早めにお申し込みいただくとスムーズにご案内できます。
特に初めてエアコンクリーニングを依頼する場合、暑さとカビ臭いニオイに我慢できなくなってから申し込む方が多く、希望日に予約が取れないケースが多発しています。
一番エアコンを使う時期に残念な経験をしないためにも、混み合う前にエアコンクリーニングの依頼をご検討ください。
今年はプロのエアコンクリーニングで、エアコン内部からカビ対策してみてはいかがでしょうか?
おそうじ本舗のエアコンクリーニング完全分解洗浄でエアコン内部のカビを徹底的に洗浄!
通常のエアコンクリーニングでは、エアコンの本体カバーや風向きルーバー、フィルターなど外側から見えるパーツのみを分解して取り外し、エアコン内部を洗浄します。
一方、おそうじ本舗のエアコンクリーニング「完全分解洗浄」では、通常のクリーニングでは分解しないドレンパンと送風ファンまで分解して完全に取外し、アルミフィン(熱交換器)の裏面など手の届きにくい場所や細部のカビやホコリまで洗浄することが可能です。
カビは少しでも残っていると、繁殖して増えてしまいます。
カビ臭いエアコンには、カビもホコリも徹底的に掃除できる「完全分解洗浄」がオススメです。
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