エアコンクリーニングの効果とは!
季節によって気温が極端に変わる日本では、エアコンは欠かせない家電のひとつです。エアコンは高価で長持ちする家電なので、頻繁に買い替えるご家庭は少ないと思います。
そうなると掃除が必要になってきますが、エアコンの掃除はフィルターを洗う程度で済ませている方が多いのではないでしょうか?
長年エアコンを使用すると、内部にはホコリなどの汚れが蓄積されていきます。
エアコン内部の汚れを放置すると、カビが発生したり臭いニオイがしたり故障などのトラブルを引き起こしたりする可能性もあるため、プロにエアコンクリーニングを依頼することをオススメします。
この記事では、エアコンクリーニングによって得られる効果や必要性を詳しく解説します。
エアコンクリーニングとはどんなもの?
エアコンクリーニングとは、エアコンの室内機をまるごと洗浄することです。
エアコンの内部には精密機械があるため素人が内部の掃除をするのは難しいですが、プロによるエアコンクリーニングならば、エアコン内部までまるごと掃除することができます。
エアコンクリーニングの作業内容
では、エアコンクリーニングにはどんな作業が含まれているのでしょうか?
エアコンクリーニングには主に3つの作業があります。
➀エアコンの分解
まずはエアコンの分解です。エアコンについている本体カバーやフィルター、ルーバーなどを外します。エアコンを分解して丸裸にするので、エアコン内部の隅から隅まで掃除できるのが特徴です。
②エアコン内部を高圧洗浄
次に、エアコン専用の高圧洗浄機を使い、アルミフィン(熱交換器)や送風ファンなど、エアコン内部全体を専用の洗剤と大量の水で洗浄します。エアコン内部に蓄積された汚れを除去するだけでなく、汚れによるニオイも大幅に軽減できるのが特徴です。
③エアコンのパーツごとに洗浄
エアコンの本体カバーやフィルター、ルーバーなど分解したパーツを1つずつ洗浄します。
本体カバーの裏側や溝の汚れなど細部まで徹底洗浄できるのは、プロによるエアコンクリーニングならではと言えるでしょう。
洗浄したパーツは乾拭きしてから本体に取り付け、乾燥させて完了となります。
エアコンクリーニングは必要?
エアコン内部の汚れは一見わからないので、「エアコンクリーニングって本当に必要なの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、エアコン内部はホコリや汚れが溜まりやすい上にカビが繁殖しやすいため、定期的な掃除が必要です。
エアコンが汚れる原因
エアコンが汚れやすい原因は主に3つあります。具体的にどんな原因なのか、1つずつ解説します。
汚れの原因①ホコリを吸い込む性質
エアコンには、室内の空気を吸い込む性質があります。室内の空気を吸い込むとき、室内のホコリや汚れも一緒に吸い込むため、フィルターや送風ファンにホコリが付着して汚れてしまうのです。
汚れの原因②冷房稼働時に結露が発生
夏場に冷房運転をすると、エアコンの内部では結露が発生します。外側からは見えない部分で結露が発生しているため、エアコン内部が濡れた状態になっていることを知らない方も多いと思います。そのまま結露を放置すると、カビが発生したりドレンホースにホコリなどの汚れが詰まっていると水が屋外へ排出されず室内で水漏れして壁にシミができたりすることがあります。
汚れの原因③カビが発生・増殖しやすい環境
冷房運転時にはエアコン内部の湿度が高くなり、カビが発生・増殖しやすい環境となります。特に気温・湿度ともに高い梅雨から夏の時期にかけては、カビが繁殖しやすいと言われています。
また、カビはホコリや汚れの中に含まれるたんぱく質をエサにするため、エアコン内部の汚れもカビ発生・増殖の原因となります。
お掃除機能付きエアコンもエアコンクリーニングが必要?
お掃除機能付きエアコンも、通常のエアコンと同様にエアコンクリーニングをする必要があります。
お掃除機能付きエアコンは、フィルターを自動で掃除する機能が付いているだけのものが多く、エアコン内部全体の汚れやカビを掃除してくれるわけではありません。
通常のエアコンと同じようにホコリが溜まったりカビが発生したりするので、定期的なエアコンクリーニングが必要です。
内部クリーン機能はエアコンを掃除する機能ではない
エアコンの内部クリーン機能は、冷房使用時にエアコン内部で発生する結露水を乾燥させてカビや雑菌の増殖を抑える機能で、エアコン内部を掃除する機能ではありません。
カビや雑菌の増殖をある程度抑制することはできるものの、カビなどは空気中に漂っているので、発生を完全に防ぐことは難しいのが現状です。
エアコンクリーニングで得られる効果
エアコンクリーニングによって、5つの効果が期待できます。どんな効果があるのか、1つずつ見てみましょう。
クリーニング効果①汚れとともにカビや雑菌を除去
1つめは、エアコン内部の汚れ、カビや雑菌の除去です。エアコンクリーニングではプロ専用の掃除道具や洗剤を使用するため、汚れだけでなくカビや雑菌も一掃できます。
ホコリやカビはアレルギーを引き起こすアレルゲン物質でもあるので、エアコンクリーニングはアレルギー対策にもなると言えるでしょう。
クリーニング効果②エアコンのニオイの改善
2つめは、エアコンのニオイの改善です。ニオイの原因の大半はエアコン内部の汚れやカビ・雑菌です。それらを除去するので、汚れなどによって生じていた不快なニオイも軽減されます。
クリーニング効果③エアコンの効きが良くなる
3つめは、エアコンの効きが良くなることです。エアコン内部をキレイに掃除すると運転効率が上がり、エアコンの空気を吸い込む力、熱交換の効率や調整した空気を吹き出す力が元通りになることで、エアコンが効きやすくなります。風を押し出す送風ファンの目詰まりもなくなり、風量も改善されて快適になるでしょう。
クリーニング効果④汚れによる故障や水漏れトラブルを回避
4つめは、故障や水漏れトラブルの回避です。エアコン内部にホコリなどの汚れが溜まっているとエアコンに負荷がかかり、故障しやすくなってしまいます。
しかし、エアコンクリーニングをすることでエアコンへの負荷が軽減され、故障や水漏れトラブルも起きにくくなります。
クリーニング効果⑤電気代を抑えられる
5つめは、電気代を抑えられることです。エアコンに負担がかからず効率的な空気の循環が可能になるので、必要以上に風量を強めたり温度を下げたりする必要がなくなります。室内が快適になる一方で、電気代は安くなるでしょう。
エアコンクリーニングを業者に依頼すべき理由
エアコンの掃除が必要なことは理解できたものの、お金もかかるし可能ならば自分で掃除したいと思う方もいるかもしれません。
しかし、エアコンクリーニングは業者に依頼する方が安心です。その理由は、主に2つあります。
構造が複雑で分解するのが難しい
エアコン内部には熱交換器、センサーやモーターなどの精密機器があり、構造が複雑です。素人が自己流で分解したり部品を取り外したりすると、故障してしまう場合があります。たとえ分解できたとしても、元通りに組み立てられないこともあります。
ニオイや汚れを全て除去するのは難しい
自力で行う掃除では、エアコン内のニオイや汚れを全て除去するのは困難です。市販のエアコン洗浄スプレーだけでは、一時的にニオイを抑えたり多少の汚れを落としたりする程度の効果しかありません。
さらに、洗浄液をキレイに洗い流すことは難しく、残った汚れや洗浄液が元でカビやニオイが再発生します。
その点、プロによるエアコンクリーニングでは、専用の高圧洗浄機でエアコンの奥の汚れまで洗い流すことが可能です。
エアコンクリーニング業者を選ぶポイント
エアコンクリーニングをどの業者に依頼するべきか迷ったら、次の3つのポイントを確認することをオススメします。
エアコンクリーニングを依頼する前に業者に確認しておきましょう。
①明確な作業内容と料金設定
業者のホームページに作業内容や金額が十分に説明されているか確認します。所要時間やオプションのメニュー内容も、事前に確認しておくと安心です。
②損害保険に加入している
万が一、作業中に業者が家財を汚したり壊したりしてしまった場合、業者が損害保険に加入していれば、保険が適用されて自己負担額が少なくて済みます。損害保険に加入していない業者は避けた方がよいでしょう。
③メーカーや機種問わず対応できる
エアコンは各メーカーから沢山の機種が販売され、そのほとんどのエアコンにお掃除機能が搭載されています。しかしお掃除機能付きエアコンの構造は複雑なため、限られた機種しか対応できない業者も存在します。
メーカーや機種問わず対応してくれる業者は、スタッフの技術力が高い場合が多いので、安心して任せることができるでしょう。
エアコンクリーニングの頻度と依頼時期
基本的に、エアコンクリーニングは年1回行うことが望ましいです。
ただし、吹き出し口や風向きルーバーに黒い点々とした汚れがある場合や、エアコンから吹き出る風が臭いと感じる場合は、エアコン内部でカビが増殖している可能性が高いため、すぐにエアコンクリーニングを依頼してください。
依頼時期は、春と秋がオススメです。春と秋はエアコンクリーニングの閑散期で予約が取りやすい上、割引している事業者も多いです。エアコンをフル稼働させる時期が到来する前にエアコンクリーニングをしておくと、使用したいときにすぐに使えます。
エアコンクリーニングの効果を持続させるためにやっておきたいこと
エアコンクリーニング後にキレイな状態をなるべく長く保つために、日頃からやっておきたいことがあります。どれも簡単にできるので、日々の習慣として定着させましょう。
自分でできる範囲の掃除
自分で掃除を行えるのは、フィルターとエアコンの表面です。2週間に1回のペースで掃除を行うとよいでしょう。それでは、具体的な掃除方法をご紹介します。
フィルターの掃除
まずは、フィルターの掃除です。こまめにフィルターを掃除して、エアコン内部にホコリを入れないようにしましょう。フィルターの掃除の手順は、以下の通りです。
まず、エアコンの電源プラグを抜いて、フロントパネルを開けます。
掃除機でホコリを吸い取ってからフィルターを外してください。フィルターの表面から掃除機をかけるのがポイントです。裏面から掃除機をかけるとホコリがフィルターに目詰まりしやすいので、必ず表面から掃除機をかけるようにしてください。
次に、裏面から汚れを押し出すようにシャワーで水洗いします。細かいホコリはブラシで優しくこすり落としましょう。タオルで水気を拭き取りしっかり乾燥させたら、元通りにセッティングして完了です。
エアコン表面の掃除
2つめは、エアコン表面の掃除です。エアコン上部やフロントパネル、吹き出し口などのプラスチック部分をよく絞ったタオルなどで水拭きしてください。洗剤を使用すると故障の原因になるので、水拭きのみで済ませましょう。
冷房使用後の送風運転
冷房使用時の送風運転も、エアコンのキレイな状態を保つために欠かせません。
冷房使用後はエアコン内部に結露が発生して高湿度になり、カビが繁殖しやすい状態になります。内部クリーンや送風運転をすることで、内部を乾燥させてカビの繁殖を抑制します。
部屋の換気
部屋の換気もカビ対策に繋がります。カビは汚れやホコリを栄養として繁殖するため、窓を開けて換気することで部屋のホコリを外に追い出します。窓を開けられないときは、換気扇を回すことをオススメします。
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