とはいえ、毎回専門業者に依頼するとコストが気になります。そこで、自分でおこなう掃除と業者によるクリーニングの違い、それぞれのメリット・デメリットを比較しました。エアコン掃除方法のやり方、あなたはどの方法を選びますか?
最初に「エアコンをどこまできれいにしたいのか」を決めよう
エアコンの掃除をする場合、最初に考えておきたいのが、「どこまできれいにしたいのか?」ということです。自分で簡単にエアコン掃除をしたいなら、フィルターの水洗いやフィルター周辺の拭き掃除をするだけで、エアコンの稼働効率は格段にアップします。
フィルターをきれいにするとエアコン内部の空気の循環がよくなり、無駄な消費電力をおさえることができるので節電・節約につながります。
自分でエアコン掃除できる範囲は?
自分でエアコン掃除できる範囲はエアコンのカバーとフィルター、ルーバーのみ。エアコンの内部まで徹底的にお掃除することは難しいです。なぜなら、エアコンの機械内部には電子基板やモーター、センサーなど複雑な部品がたくさんあり、専門家でなければ、分解・洗浄することは故障の原因になるかもしれないからです。
徹底的にエアコンをきれいにしたい場合は、専門家による専用洗剤や機材によるエアコンクリーニングがおすすめ。ただし、専門家に頼むと費用がかかります。
エアコン掃除については、簡単・低コストを優先させるか、安心・徹底洗浄を優先させるかを決めてから、自分で掃除するか専門家に依頼するかを考えましょう。
お掃除機能付きエアコンも掃除が必要
お掃除機能付きのエアコンも、自動で掃除できるのはフィルターや一部の部品のみ。自分でも掃除をしないと本体寿命の短縮につながります。エアコンの取扱説明書に従って適切な頻度で掃除をしましょう。
自分でエアコン掃除するときの5ステップ
自分でエアコン掃除をすれば掃除道具のコストしかかからないため、1,000〜2,000円ほどで済ませることができます。そこで自分で掃除をする場合のステップをご紹介します。ただ、自分でできる範囲には限りがありますので、日頃の簡単なお手入れ用として考えてください。
1. エアコン周りを養生する
エアコン掃除をするときにまずやらなければならないのが養生です。掃除をするとホコリが舞うので床をビニールや新聞紙で覆う必要があります。さらに、室内機(エアコン本体)のまわりや電源部分、コンセントにもカバーをかけましょう。
エアコン掃除を始めるときは、エアコンの電源を切りコンセントを抜いておくのを忘れないようにしましょう。エアコンが効かない中で作業するため、暑くなる前にエアコン掃除をするのがおすすめです。
2. フロントパネルを取り外し、掃除機をかける
養生ができたら、いよいよフィルターの掃除に取り掛かります。フロントパネルを開ける前に、エアコン本体に溜まったホコリをハンディモップで取り除いてください。室内機のフロントパネルを開けると、そこにはびっしりとホコリのついたフィルターが出てくるはず。すぐに対処しようとフィルターを外してしまいがちですが、そのまま外してしまうと表面についたホコリが空中に舞ってしまいます。
外す前にフィルターをつけた状態で簡単に掃除機をかけましょう。あらかじめ表面のホコリを吸い取っておけば周囲の汚れも最低限に抑えることができます。
3. フィルターのホコリを取り除く
フィルターを外したら、もう一度掃除機を使ってしっかりとホコリを吸い取っておきます。それでもホコリが取り切れない場合は、中性洗剤を使ってホコリを取り除きましょう。用意するものは中性洗剤とぬるま湯、そして歯ブラシです。まず、中性洗剤を溶かしたぬるま湯にフィルターをつけます。このときに少し時間をおくと汚れが落としやすくなります。
つぎに、浸した状態で歯ブラシを使ってフィルターを優しく擦っていきます。強く擦るとフィルターが傷んでしまう可能性があるので、できるだけ優しく丁寧に擦りましょう。ホコリを押し出すため、裏面からシャワーを当てるのも効果的です。最後に、洗剤を洗い流してしっかり乾燥させたらフィルター掃除は完了です。
4. エアコン内部に掃除機をかける
洗ったフィルターを干します。フィルターが濡れたまま取り付けるとカビの原因になるため、半日から1日かけてしっかり乾燥させてください。乾くまでの間にエアコン内部の掃除をしていきます。基本的には掃除機を使ってエアコン内部のホコリを取っていく掃除方法になります。熱交換器(冷却フィン)にも軽く掃除機を当てて、目に見えるホコリを吸い取りましょう。
しかし、エアコン内部の奥まで無理に掃除機をかけようとすると故障の原因になりかねません。プロに頼めば高圧洗浄機や洗浄液を使って内部まで清掃してもらえます。奥までホコリが溜まっていたり、黒っぽくカビが発生している場合はハウスクリーニング業者にお願いすると安心でしょう。
5. フィルターをつけ、送風運転をする
先ほど掃除したフィルターが完全に乾いたらエアコンに取り付けます。取り付けたら30分ほど送風運転をして、フィルターを完全に乾かしましょう。水分が残った状態だと、カビが発生しやすくなったり、新たに付着したホコリがフィルターにこびりつきやすくなってしまいます。しばらく送風運転をしたらエアコン掃除はすべて完了。その後はいつも通りにエアコンを運転しても大丈夫です。
エアコンの室外機を掃除する方法
エアコンの本体だけではなく室外機も掃除が必要です。室外機は室内の空気を排出するものなので、室内機と同様に汚れが溜まっていきます。室内機がきれいになったら一緒に室外機もお掃除しましょう。
まずは室外機周辺を掃除し、空気の流れを遮ってしまうようなゴミなどを片付けていきます。続いて、本体の外側の汚れを落としていきます。ほうきや雑巾を使って表面の汚れを落としましょう。吹き出し口付近の網は、歯ブラシで汚れを浮かせて掃除機で吸い取ると汚れを取り除きやすくなりますよ。
そして、室外機の側面や裏側にあるフィンを掃除していきます。デリケートな部分なので掃除機や歯ブラシで優しく汚れを落とすのがポイントです。水分を排出するドレンホースのなかもゴミがつまっていないか確認しましょう。
最後に室外機の中のゴミを取り除きます。しかし、手が届かない部分は分解しなければならないためエアコンクリーニング業者に依頼しましょう。室外機の掃除も自分でやるのとプロに頼むのでは仕上がりに違いがあります。
簡単にエアコン掃除ができるグッズ3つ
自分でエアコン掃除する時に便利な市販グッズを3つご紹介します。どれもホームセンターや家電量販店、ネットで購入できるものですから、すぐに掃除を始められます。
エアコン洗浄用スプレー
エアコンに吹きかけて使用する洗浄用スプレーは、もっとも簡単に使えるエアコン掃除グッズです。使い方は、エアコンのカバーをあけてフィルターをはずし、フィルター周囲を軽く拭き掃除したあと、フィン(アルミフィン)にスプレーを吹きかけて汚れを落とします。あとはしっかりと乾燥させれば終了です。エアコンの乾燥中に、はずしたフィルターは水洗いをし、陰干ししておきます。
エアコン洗浄用スプレーを使用する場合は、次の2点に注意しましょう。1点目は、エアコン本体もフィルターもしっかり乾燥させること。エアコンの内部に水分やスプレー成分が残っていると、カビが発生しやすくなったり、汚れを固着させたりします。完全に乾かした状態にすることで、カビの発生を防ぎやすくなります。
2点目は、電装部分にスプレー液を吹きかけないこと。エアコン内部には水気厳禁の部品がたくさんありますので、掃除はあくまでもフィルター周辺や外部カバーの裏だけに限定しましょう。
防臭フィルター・使い捨てフィルター
エアコンの汚れが最も目立つのがフィルターです。エアコンの風はフィルターを通過していきますので、ここは汚れもホコリもたまりやすい部分です。フィルターを抗菌仕様のものに変えたり定期的に使い捨てたりすることでつねに汚れのない状態をキープ、すっきりと使用できます。
市販されているフィルターの種類は豊富ですので、自宅のエアコンにあったサイズを探しましょう。また、どのフィルターも使用期間が決まっており、定期的に交換をしないと防臭効果は低くなります。
徹底的にコストカットしたい場合は、100均で使い捨てのフィルターを購入し、こまめに取り換えるのも効果的です。
雑巾・ウェットティッシュ・エアコン用ホコリ防止シート
自宅でできるエアコン掃除の範囲は、フィルターの洗浄と外部・フィルター周辺の拭き掃除くらいです。それ以上の内部の掃除は専門家に依頼することになりますから、拭き掃除だけすると割り切れば、雑巾やウェットティッシュで十分です。
こまめにエアコン上部の空気取り入れ口(グリル部分)や外装を拭き掃除してホコリがたまらないようにするだけでも、フィルターの汚れ具合は変わってきます。また、エアコンを使用しない時期はエアコン用ホコリ防止シートでおおっておくと、きれいな状態を長く維持できます。
エアコンクリーニング業者に依頼するメリット3つ
自宅での簡単エアコン掃除では、残念ながら内部の掃除まではむずかしい。となると専門業者にエアコンクリーニングを依頼するのがおすすめです。
専門家によるエアコンクリーニングのメリットは、次の3点です。
●1点目は、エアコンの内部まで高圧洗浄機などで徹底的に掃除してくれること。
ホコリやカビを除去することで、冷暖房時の熱交換比率が向上します。オプションで防菌コートや防カビコートを付けることで、より綺麗な状態を長持ちさせることもできます。
●2点目は、エアコン清掃時の故障の心配が少なくなることです。
エアコン内部洗浄には本体を分解することが必要ですが、専門的な知識がないまま解体をするとエアコンの故障につながることがあります。エアコンの汚れは本体内部にも溜まるので、嫌なにおいやカビが気になる場合は、やはり専門家に依頼しましょう。
●3点目は、ほとんどの種類のエアコンを掃除してくれることです。
一般的な家庭用ルームエアコンなら、通常の壁掛けタイプでもお掃除ロボット付きでも掃除してもらえます。エアコンはモデルチェンジが頻繁ですから、新しい機種は掃除方法が変わることもあります。エアコンクリーニング業者は、専門知識を身につけているため、清掃後にエアコンの故障が起きる可能性が極めて低いのです。
エアコンクリーニング業者に依頼するデメリットは?
エアコンクリーニングを専門業者に頼む場合、エアコン掃除をするスタッフの人件費がかかりますから、自分で掃除するよりトータル費用はアップします。
エアコンクリーニングの相場は、一般的な家庭用壁掛けエアコンの場合で1台1~1.5万円くらいです。自動お掃除機能付きエアコンの場合は通常より費用が高くなり、1台1.5〜2万円くらいになります。
ただし料金はハウスクリーニング業者によって変わりますし、複数台まとめて掃除してもらうと、1台当たりの費用が割り引かれることもあります。費用については、専門業者に見積を依頼し、割引等がないか尋ねてみましょう。
コスパがいいのはエアコンクリーニング業者+自分で掃除!
エアコン掃除は自分でやるか、業者に依頼するか、調べるほどに迷うことが多いでしょう。結論から言えば、コスパがいいのは【年数回の業者によるエアコンクリーニング】+【自分で簡単掃除】の組み合わせです。
自分でやる掃除の仕方では徹底洗浄ができず、エアコンを早めに買い替えることになることもあり結果的にはコスパがよくありません。エアコンを使用する度にクリーニング業社へ依頼する場合もコストがかさむので、安全とカビ対策を徹底したい、家計に余裕が有る場合には良い方法でしょう。
ですので、自分で可能な範囲でこまめに掃除をして、定期的に専門家に依頼することによって、エアコンを長く快適に使用でき、電気代やエアコンの買い替えによるコストをカットすることができるんです。
ここをチェック!エアコンクリーニング業者の選び方
エアコンクリーニングのサービスを提供している業者はたくさんあるため、どこに依頼するのがよいか、選び方がわからないという方もいるでしょう。その場合は、次で説明する3つのポイントをチェックしてみてください。
複数台割引があるか
多くの家庭ではリビングや寝室、子ども部屋など複数の部屋にエアコンを設置していることでしょう。エアコンを複数所持している場合、一度にまとめてクリーニングを依頼すると、2台目以降が格安になる場合があります。複数台割引を利用できればエアコンクリーニングにかかるトータルコストを節約できるので、料金プランを確認してみましょう。複数台特典として防カビコートやオプション清掃などを付けてもらえる場合もあります。
室外機清掃もあるか
エアコンは室外機と室内機のセットで機能する機械です。そのため、室内機の内部クリーニングにくわえて室外機も清掃するのがおすすめ。室外機の汚れを落とすことによって放熱がスムーズになり、冷房設定温度をあまり下げなくても快適な室温に調節しやすくなります。そうすると、電気代も安く抑えることが可能です。エアコンクリーニングを依頼するときは、室外機清掃にも対応している業者を選びましょう。
防カビ仕上げがあるか
エアコン清掃後は家庭での簡易な清掃でもカビの発生をできるだけ抑制できるように、防カビ仕上げをしてもらうとよいでしょう。カビを生えにくくしてエアコンクリーニングを依頼する頻度が下がれば、結果的にコストを低く抑えることができます。エアコンクリーニングを頼む前に、その業者が防カビ仕上げや防菌仕上げもしてくれるかどうかをチェックするようにしましょう。
エアコンクリーニングのよくある疑問
エアコンクリーニングにまつわる代表的な疑問について回答していきます。
エアコンクリーニング料金の相場は?
エアコンクリーニングの金額は、エアコンのタイプやオプションの有無、設置場所などによって異なりますが、パターンごとに料金の相場はあります。業者を選ぶ際は、相場を大きく上回る価格設定がされていないかチェックすることが大切です。
お掃除機能が付いていない通常の壁掛けエアコンの場合のクリーニング料金は1台につき1万円〜1.2万円くらいが相場となっています。また、お掃除機能が付いたタイプの場合は1.5万円〜2万円くらいと、少し料金が高くなります。
人気のオプションである抗菌コートの料金相場は2,000〜3,000円くらい、室外機洗浄は5,000〜6,000円ぐらいが値段の相場です。
また、壁掛けタイプのエアコンクリーニングに抗菌コートを付ける場合はトータルで1.5万円〜2.5万円くらいかかります。一方、天井埋め込みタイプのエアコンに抗菌コートを付ける場合は、トータルでかかる費用は4万円〜5万円ぐらいです。
エアコンクリーニングを頼む頻度は?
プロのエアコンクリーニングを依頼する頻度としては、1~2年に1度くらいが理想的です。くわえて、家庭でもできる掃除も定期的に続けることが望ましいといえます。使用するうちにエアコンフィルターにホコリや汚れ、カビなどが付着するので、毎月2回を目安に、自分でフィルターを掃除するとよいでしょう。
エアコンクリーニングが安い時期は?
エアコンクリーニングの繁忙期は夏で、梅雨などの湿気や暑さを不快に感じ始める頃から予約が殺到しはじめ、8月中旬や涼しくなるまではずっと、その状態が続きます。そのため、夏は予約が取りにくくなるだけでなく、クリーニング料金に割引が適用されません。
そのため、予約が少ない4月〜5月、もしくは10月〜11月がねらい目。この時期はお得な割引キャンペーンが実施されやすい時期です。また、年末年始の大掃除のタイミングでも割引キャンペーンが行われる場合があります。
エアコンクリーニング後、綺麗な状態を保つには?
エアコンクリーニング後、綺麗な状態をキープするためには、エアコン内のカビ発生を防ぐことが大切です。冷房運転の後すぐに電源を切ると、エアコン内部には結露が溜まり、カビの原因となります。冷房運転後は1時間ほど送風運転にして、エアコン内部を乾燥させましょう。
また、窓を開けて室内をこまめに換気することで部屋自体のホコリが減り、エアコンが汚れを吸い込みにくくなります。
エアコンクリーニングを頼んだ体験談
評判の良いプロのエアコンクリーニングを利用した方からは、このような口コミが寄せられています。
【エアコンクリーニングをしたら臭いがなくなりました】
おそうじ本舗のエアコンクリーニングは、最高です。
これまであまり掃除をしていなかったせいか、電源を入れたら嫌な臭いがするようになったのでプロに掃除をしてもらおうと思い依頼をしたところ、嫌な臭いがすっかりなくなってくしゃみが出ることもなくなりました。
細かく分解をしてから洗浄をしてくれるのでカビやほこりがなくなって、きれいになりました。
おそうじ本舗はエアコンクリーニングのみならず、キッチンやバスルーム、トイレのクリーニングもお願いできるのでありがたいです。
【エアコンクリーニングならプロにお任せ。】
私は、夏に向けてエアコンクリーニングで利用しました。
一度、自分でもエアコンクリーニングを行ったのですが、嫌な臭い、カビ臭い感じが消えませんでした。
約2時間ほどで清掃完了でした。エアコン室外機清掃も合わせて行いました。
素人では取れない汚れやゴミがたくさんあり、ビックリしました。
自分で掃除を行うときの掃除の仕方や注意点をアドバイスしてくれ、とても勉強になりました。
クリーニング後は、カビ臭さも消え爽やかな風が流れている。
まとめ
ある調査では利用したことがある家事代行サービス・ハウスクリーニングとして、「エアコン洗浄」がトップにあがりました。男女1000人以上の対象者のうち、約57%の人が利用したことがあるそうです。
エアコンの掃除には不安を感じることが多く、自分でやるよりはプロの専門業者に頼んだ方が安心かつ迅速だという意識が高いことがわかりますね。
年に数回はプロのハウスクリーニング業者へエアコン掃除を依頼して、1年中スッキリ気持ちよくお過ごしください。
瀬戸市,尾張旭市,名古屋市守山区,春日井市,多治見市でハウスクリーニングをお考えなら、エアコンクリーニングや水回り掃除で口コミの良い『おそうじ本舗瀬戸中水野店』へ