時短で簡単お掃除術!
浴室は最初の徹底掃除でぐんとラクに
最初に徹底掃除をすること、特にそれが大きな効果を発揮するのが、浴室です。「知らず知らずのうちにカビや水アカ、石けんカスなどがこびりついているので、徹底的にそれらの汚れを取り除いておきます」
またその際は、普段は手入れを怠りがちな、天井や床、鏡、排水口なども忘れずに洗いましょう。とは言っても、水で濡らして、スポンジやブラシに洗剤を含ませ、力をこめて汚れをこすり落としていく…という手間のかかるやり方ではありません。発想の転換から生まれた、家事えもん流の浴室の掃除アイデアをご覧ください。
カビとヌメリ対策
アイデア1 浴室全体
塩素系カビ取り剤は、乾燥している時に
■使用アイテム
塩素系カビ取り剤、水
バスルームは、適度な温度、高い湿度、皮脂や石けんカスなどの栄養分というカビが育ちやすい条件が揃っています。頑固な黒カビができてしまったら、塩素系カビ取り剤の出番です。「意外かもしれませんが、コツは掃除する箇所が乾燥した状態で使うこと。濡れているときに吹きつけると、薬剤の泡が薄まり流れてしまうからです」
気になるところにスプレーして5〜10分置き、水かぬるま湯で洗い流しましょう。この薬剤を使っているときは、窓を開ける、換気扇を回すなどしっかりと換気してください。
【注意】
※ゴム手袋、マスク、目を防護するものを装着するなど使用する洗剤の説明書に従って掃除を行ってください。
アイデア2 天井
天井のカビはアルコールで拭き取り&予防
■使用アイテム
フローリングモップ、掃除用アルコール(エタノール)
気をつけなくてはいけないのが天井のカビです。「天井にカビがあると、上からバスルーム全体にカビ菌が降り注ぐことになるため、せっかく壁や床をきれいにしても、しばらく経つとまたカビに悩まされることになります。天井の掃除は手が届きにくいので、柄付きのフローリングモップを使うと便利です。シートに掃除用アルコールを吹き付けて、天井をまんべんなく拭いてください」
フローリングモップや装着するシート(不織布など)は、天井を傷つけないような素材を選びましょう。また作業する際は、掃除用アルコールを吸い込まないよう、胸より下の位置で吹き付けるようにしてください。
【注意】
※システムバスの素材などを確認し、注意書きに従って掃除を行ってください。
アイデア3 排水口
水を「打たせ湯」のように注ぎ、
ゴミを浮かせて取り除く
■使用アイテム
塩素系カビ取り剤、シャワー
システムバスの洗い場の排水口のフタを開けるのがこわい、という人も多いのでは?髪の毛が絡まっていたり、ヌルヌルしている状態も嫌なもの。
「直接触らずにきれいにする方法があります。シャワーを排水口に向かって『打たせ湯』のように注ぐと髪の毛が浮かんできます。そのタイミングに取り除きましょう。そのあと、塩素系カビ取り剤をスプレー後、シャワーで洗い流せば、スポンジやブラシでこすらなくてもヌルヌルが解消できます」
カビとヌメリ対策
アイデア4 浴室全体
週1回の熱いシャワーで、カビの繁殖を防止
■使用アイテム
シャワー
一度、浴室全体のカビを徹底的にきれいにしたら、あとはカビを予防すればラクにきれいな状態を保つことができます。「週1回から10日に1回くらいの頻度で、お風呂から上がるときに、カビが生じなくなる熱い温度のシャワーを壁や床に至近距離で5〜10秒ずつかけてください。浴室の隅、排水口付近、シャンプーラックの裏などカビが気になる場所、大体ここからカビ始めるなという場所だけでかまいません」
最後に、さっと冷たいシャワーをかけて、温度を下げておきましょう。
【注意】
※やけどには十分ご注意ください。
※システムバスの素材の耐熱温度など、注意書きに従って掃除を行ってください。
水アカ対策
アイデア5 鏡、水栓、水栓金具(蛇口)
水を「打たせ湯」のように注ぎ、
ゴミを浮かせて取り除く
■使用アイテム
ゴム手袋、中性洗剤
鏡や水栓金具をスポンジで洗っている人が多いのでは?でも、水栓金具などは形が複雑なので、スポンジだと細かい凹凸まできれいにできないこともあります。家事えもんがおすすめしているのが、ゴム手袋をつけた手で直接掃除する方法です。「スポンジだと細かい凹凸が掃除しにくいだけでなく、洗剤の使用量が増えがちです。中性洗剤を鏡に吹きかけて、ゴム手袋で直接こすってください。その流れで、鏡の近くにある水栓や水栓金具(蛇口)も一緒にこすってしまいましょう。手でつかむようにすれば、スポンジよりもきれいになりますよ」
水アカ対策
アイデア6 鏡
お風呂上りにスクイージーで水滴を一掃
■使用アイテム
窓ガラス用水切りスクイージー
一度、鏡をきれいにしたら、水アカのこびりつきの原因になる水滴を鏡に残さないようにしましょう。これも実はたったひと手間で済むそう。「僕がおすすめしているのは、窓ガラス用の水切りスクイージーです。お風呂を出る時に、これで鏡の水気をさっと切っておいてください。ポイントはマグネット付きを選ぶこと。鏡の横の壁にペタッと貼り付けておけば探す手間が省けるし、水気を切ったら壁に戻すだけ、という手軽さがいいんです」
【注意】
※浴室の壁にはマグネットがつかないものもあるので、事前に確認ください。
ガラス、網戸、レール、それぞれ適したやり方を
窓の汚れをきちんと落としたいなら、日差しの強すぎない日や時間帯を選ぶのがおすすめ。晴れより曇りの日、真っ昼間よりも朝や夕方のほうが適しています。適度に湿度があることで汚れが湿気を含み拭き取りやすく、またすぐに乾いて拭き跡が残るのを避けられます。
そして、窓まわりの掃除で注意したいのは、室内側と室外側の汚れの種類の違いです。外側の方が砂ボコリ、排気ガスなどの汚れが付着しているので、まずはこうした汚れを拭き取る必要があります。反対に、室内側はそこまで汚れていないので、あまり労力はいりません。「最初に濡れた雑巾で拭いたあと、乾拭きするという2段階の作業はちょっと面倒です。だから、この2段階を一度に終わらせる裏ワザもお伝えしますね」
【注意】
※2階以上の窓をお掃除する際は、安全に十分配慮して行ってください。
アイデア7 網戸
網戸の掃除は窓拭きの前に
■使用アイテム
柔らかいスポンジ、キッチンペーパー、水(汚れが目立つ場合は中性洗剤を薄めたもの)
窓掃除をするときは網戸から始めましょう。その順番なら、網戸についているホコリや汚れが、掃除済みのガラスを汚すのを防げます。まず、水を含ませたスポンジでごく軽く押さえるように網戸を拭きます。そのあと、キッチンペーパーなどで残った水分を拭き取って乾燥させます。なお、汚れが目立つときは、スポンジで拭く前に毛の柔らかいブラシでさっとホコリなどを落としておきます。
アイデア8 窓ガラス
水の含ませ方を工夫して、
水拭きと乾拭きを同時に
■使用アイテム
雑巾(マイクロファイバークロス)、キッチンペーパー、水(汚れが目立つ場合は中性洗剤を薄めたもの)
窓のガラス部分の掃除は汚れのひどい室外側からスタート。先に室外側をきれいにしておくと、室内側を掃除するときに拭き残しや汚れが見つけやすくなります。「目立った汚れがないときは、室内側から先に取り掛かってもかまいません。室外側は室内側よりも汚れているので、室外側を拭いた後に一度雑巾をすすぎにいくという手間が増えるからです。室内側から拭けば、雑巾はあまり汚れないので、そのままの流れで室外側を拭くことができます」
窓拭きに家事えもんがおすすめするのは、マイクロファイバークロス。一般的な雑巾だと、繊維が抜けて窓に残ってしまうことがあるからだそうです。
「水拭きと乾拭きを一度に済ませてしまう裏ワザをご紹介します。マイクロファイバークロスを二つ折りにして、片側の中心部分に、スプレーのトリガーを1/3ほどだけ握り、水をほんの少し吹きかけてください。水で濡れた部分を内側にしてさらに二つ折りにします。そうすると、折りたたんだマイクロファイバークロスの中心部分だけがほんのり濡れていて、その周囲が乾いているような状態になります。これで窓を拭くと、水拭きと乾拭きを同時に済ますことができるわけです」
室外側を掃除するときは、水で湿らせたキッチンペーパーで汚れを軽く落としてから。その後に中心部分を湿らせたマイクロファイバークロスで拭きましょう。
アイデア9 レール部分
ひどい汚れには水圧の高い
ペットボトルスプレー
■使用アイテム
ペットボトルスプレー、ハケ、水
しばらくレールを掃除していないと、土ホコリなどが溜まってしまいます。そういうときは、ペットボトルの容器に装着して水などをジェット噴射できるペットボトルスプレーがおすすめです。水を噴射するだけで結構落ちますが、汚れがひどい場合は、まずは中性洗剤を薄めた水溶液を噴射した後、水で洗い流します。洗剤が残っているとサッシの色あせなどの原因になるため、最後にしっかりと拭き取っておきましょう。
あまり汚れていない場合は、ハケでホコリなどを払う程度でOK。「レール専用のブラシ(写真)もいいのですが、僕が使っているのはナイロン製の毛の絵筆です。100円均一ショップにあるもので十分事足ります。毛の部分が4〜5cmくらいの長いものが、しなりがあっておすすめです。そのくらい毛足が長いと細かいホコリもしっかり取れます」
床以外のホコリの出所もしっかりチェック
毎日、床の掃除機かけやモップがけは欠かさないという方は多いでしょう。でも、なぜかすぐにホコリが…という悩みもちらほら聞こえてきます。それは、部屋のホコリは床だけでなく、壁や天井、ドア、家具、カーテンの内側にも付着しているから。「月1回のペースでもいいので、そのような場所を乾拭きするだけでもホコリが舞いにくくなります。また、カーテンの内側に柔軟剤を水でごく薄くしたものをスプレーしておくと、ホコリの付着予防になりますよ」
アイデア10 フローリング
床掃除はホコリが静まっている、
帰宅直後がベター
■使用アイテム
掃除機、フローリングモップ
床の掃除で使う道具といえば、掃除機やフローリングモップと選択肢はそう多くありませんが、掃除のタイミングや動く方向を工夫するだけで仕上がりに大きな差がつきます。「人が部屋の中で動いたり、ドアや窓を開け閉めしたりすると部屋の中にホコリが舞います。ですから、部屋に人がいなくなってから数時間が経過し、部屋の中で舞っていたホコリが床に落ちてから掃除をしたほうがきれいになります。掃除をする順序も、ホコリを舞い上げないように、部屋の入口から奥に向かうといいでしょう」
アイデア11 畳
畳はカビ予防がポイント。
水を極力避けて掃除
■使用アイテム
マイクロファイバークロス、キッチンペーパー、アルカリ性電解水、掃除用アルコール(エタノール)
畳の通常の掃除は掃除機だけで十分ですが、気をつけたいのはカビ対策。「軽い汚れのときは窓掃除の時と同じように、折ったマイクロファイバークロスの内側にごくごく少量の水を染み込ませて、拭き取っておくといいでしょう。これならわずかな水で拭くため、畳への負担も、カビの心配も軽減できます。なお、カビが発生した場合は、キッチンペーパーに掃除用アルコール(エタノール)を吹きかけて、畳の表面を拭いておきましょう。その後のカビ予防にもなります」
【注意】
※水を使った手入れは、月1回程度を目安に。
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