毎日着る衣類を洗う洗濯機。洗濯機の中を覗いてみると、一見キレイに見えるので特に何もしないで放っているという方も多いのではないでしょうか。しかし、「洗濯したのに何だかクサイ」、「生乾きの臭いがする」という場合は要注意。洗濯機の中はキレイに見えても、洗濯槽の裏側にはカビがびっしり生えているということも少なくありません。
そこで今回は、洗濯機のお掃除チェックポイントやタイプ別のお掃除方法をご紹介します。
【なぜ洗濯機を掃除する必要があるの?】
洗濯機が汚れる一番の原因として考えられるのがカビです
カビが繁殖しやすい条件は以下の通りです
① 20℃~30℃
② 湿度が高い、湿気の多いところ
③ 栄養分があること
洗濯機は水を使用するため、常に湿度の高い状態が続きます。
また、洗濯物に付着している皮脂汚れやホコリなどが栄養分となりカビのエサとなります。
カビは洗濯機を購入してから約2~3年程度でも、洗濯槽の裏側にびっしりと生えてしまうこともあります。
そのため、日頃からお掃除する必要があります。
実践!お家でできる洗濯槽のお掃除
洗濯機で一番汚れているのは洗濯槽です。
ご家庭の洗濯機の状態によってオススメの掃除方法が異なるので、まずは下の表をご覧ください。
あなたはどっち?ご家庭のお洗濯事情
Q1:洗濯機を購入してから経過している年数
A:2年以下
B:2年以上
Q2:家族構成について
A:1~2人
B:3人以上
Q3:洗濯機を使用する頻度
A:週に1~2回 程度
B:ほぼ毎日
Q4:洗った洗濯物からイヤなニオイがすると感じたことがありますか?
A:あまりない
B:ある
Q5:洗濯機のお掃除をしたことがありますか?
A:市販の洗濯槽クリーナー等で1~2か月に1度
B:していない
「A」 の数が多いAタイプの方の洗濯機は比較的キレイかも! オススメの掃除方法は
「A」タイプの方にオススメするお掃除
Aタイプの方は日頃から洗濯機のお手入れをしている傾向にあり、汚れやカビの発生が比較的軽いと予想されるため、粉タイプの酸素系漂白剤を使用したお掃除がオススメです。
洗濯槽の裏側は直接触ってゴシゴシと擦って洗うことが難しいため、酸素系漂白剤の発砲する力を利用して汚れを落とします
<準備するもの>
・粉タイプの酸素系漂白剤500g程度
・針金タイプのハンガー
・ストッキングまたはタイツ(使い古した物でOK)
<掃除方法>
① 45℃~50℃のお湯を洗濯機の中に入れ満水の状態にして5分程度回します。
① 45℃~50℃のお湯を洗濯機の中に入れ満水の状態にして5分程度回します。
ここでは熱めのお湯を使用するというのがポイントです。
お湯で汚れをふやかす役割があること、また、酸素系漂白剤の中に含まれる過炭酸ナトリウムは、45℃~50℃が最も洗浄力の高まる温度といわれています。
② 粉タイプの酸素系漂白剤を500g程度、(市販の物だと1本丸ごと)入れます。
洗剤を入れるとお湯に反応してシュワシュワと泡が出ます。
この泡が洗濯槽の裏側にこびり付いている汚れを剥がしてくれます。
洗剤が隅々まで行き渡るように、15分程度すすぎの状態で洗濯機を回します。
排水が始まる前に洗濯機を停止させて、約2時間そのままの状態でつけ置きをします。
③ つけ置きが終わったら、再度10分程度洗濯機をまわします。
すると黒や茶色のわかめのような汚れが浮いてきます。
この汚れを針金ハンガーをのばしてストッキングを被せた「ハンガーネット」を使ってすくい取ります。
すくい終わったら排水し、新しい水に入れ替えて再び洗濯機をまわします。
汚れが出なくなるまでこの作業を繰り返し行い、汚れが出なくなったらお掃除が完了です。
「B」タイプの方にオススメするお掃除
Bタイプの方は、洗濯槽の汚れが頑固な可能性があるので、Aタイプの方と同じ方法で掃除をすると、カビなどの汚れが大量に出てしまい、汚れが出なくなるまで何度もすすぎをしなければいけないで、かえって掃除が大変になってしまいます。
左)洗濯槽の裏側がこんな状態かも。
右)汚れがたくさん出てくるのですすぎが大変
Bタイプの場合は、まずはプロに頼んで分解洗浄をしてもらうのがオススメです。
一度キレイに汚れをリセットしてから、お家でのメンテナンスとして先ほどご紹介した掃除を定期的に実践してみてください。
ここまでやる!プロによる洗濯機の分解洗浄
小まめにお掃除をしていても、洗濯槽の裏側を完璧にキレイにするのは難しいです。
お家でお掃除はしているけれど、洗濯物に黒いカスが付いている、洗濯物のニオイが気になるという方は、一度プロに頼んで洗濯機を分解洗浄してもらいましょう。
プロは専門の機材を使用して分解して、汚れた部分を専用機材と洗剤で徹底的にきれいにします。
洗濯槽はもちろんですが、パルセーター(洗濯槽の底についている水流を起こすプロペラ部分)などの部品も取り出して、カビや石鹸カス、ホコリを徹底的にお掃除します。
左)パルセーターも外してお掃除
右)裏側にはカビがたくさん
洗濯機本体を移動して、洗濯パン(防水パン)もキレイに掃除します。
ご家庭で洗濯機のメンテナンス
ご家庭で洗濯機の掃除をする際には洗濯機の中と洗濯機に付属している部品を掃除するように心がけましょう。① 洗濯機の中
洗濯機の中は2か月に1度、湿度の高い梅雨の時期は1か月に1度を目安にお掃除しましょう。市販の洗濯槽クリーナーを使用したり、ご紹介した酸素系漂白剤を使用して掃除をするのがオススメです。
ご家庭で洗濯機の掃除をする際には洗濯機の中と洗濯機に付属している部品を掃除するように心がけましょう。① 洗濯機の中
洗濯機の中は2か月に1度、湿度の高い梅雨の時期は1か月に1度を目安にお掃除しましょう。市販の洗濯槽クリーナーを使用したり、ご紹介した酸素系漂白剤を使用して掃除をするのがオススメです。
② 洗濯機の各パーツ
洗剤投入口や糸くずフィルターのお掃除をしましょう。これらは1か月に1度を目安に掃除をします。取り外せるものはすべて外して歯ブラシで擦って洗います。汚れが強い場合は浴室用の中性洗剤を付けるとキレイになります。
今日からできる洗濯機のカビ予防
① 洗濯機のふたは開けておく
洗濯機の中は常に水で濡れた状態のため、カビが生えやすい環境です。
そのため、使用していない時はふたを開けて乾燥させておきましょう。
② 洗濯機を洗濯カゴとして使用しない
洗濯前の衣類を洗濯機の中にためていると、湿気がこもるだけでなく、衣類に付着している皮脂汚れなどがエサとなりカビが生えやすくなってしまいます。
そのため、洗濯前の衣類は洗濯機の中にためずにランドリー用のカゴを用意しましょう。
③ 洗濯後、衣類を洗濯機の中に入れたままにしない
濡れた衣類を放置しておくと、湿度が上がり、カビが発生しやすくなります。洗濯が終わってからすぐに衣類を干すのが理想ですが、どうしても干せない時は衣類を入れたままほったらかしにせず、ランドリー用のカゴへ移しておきましょう。
まとめ
洗濯機は日常的に使用していると、どうしてもカビは生えてしまいます。まずは一度プロの分解洗浄をして汚れをリセットしてから、ご家庭ではキレイを維持するメンテナンス掃除をするのがオススメです。
日頃から予防をして、カビの生えにくい環境づくりをしましょう。
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